韓国が露原子力企業と設備供給契約、エジプトの原発建設事業で

韓国政府は25日、ロシア原子力公社(ロスアトム)がエジプトで進める同国初の原
子力発電所の建設事業を巡り、韓国水力原子力発電(KHNP)がロスアトムのエンジ
ニアリング子会社ASEと発電設備の供給契約を結んだことを明らかにした。取引額
は22億5,000万ドル。KHNPはタービン関連の機器の供給と設置作業を請け負う。
韓国のユン・ソギュル大統領の上級補佐官は、ASEとの交渉はロシアのウクライナ
侵攻とそれを受けた欧米の対ロ制裁という「予期せぬ要因」により遅延を余儀なく
されたと述べた。別の高官は、韓国政府は米国に対し同原発計画への参加を事前に
説明しているとしたうえで、計画に供与する技術が制裁に抵触する恐れはないと強
調した。
同原発の建設地は地中海沿岸のマトロウフ県エル・ダバで、建設費は300億ドル。
最新の第3世代+(プラス)のロシア型加圧水型原子炉(PWR)である「VVER1200」
型炉(出力1,200メガワット)4基を設置する。ロスアトムにとり、アフリカ地域で
手掛ける初めてのプロジェクトとなる。

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