食品や化学産業向けの機械・設備を製造する独GEAは2日、製薬業界向け凍結乾燥システム事業の新拠点をケルン西方のエルスドルフに設置すると発表した。30キロほど離れたヒュルトにある既存拠点がキャパシティの限界に達したことから、開発から設計、製造、サービスに至る同事業の全業務を新拠点に移す。
7,000万ユーロを投じて医薬品技術センターという名の拠点を設置する。2023年の着工、24年までの完成を見込む。面積は4万平方メートル。ヒュルト拠点の全従業員数(約250人)が新拠点に移る。
製薬業界向け凍結乾燥システムはワクチンなど多くの注射剤の製造に必要不可欠な装置。市場は拡大しており、GEAは同分野の有力企業だ。シュテファン・クレーベルト社長は新拠点を開設することで市場のポテンシャルをフルに引き出すことに意欲を示した。