●ラボはブカレスト工科大と提携して運営
●学生は最新技術に触れながら実用的なスキルを身に付けられる
米複合企業ハネウェルとルーマニアのブカレスト工科大学が提携して運営する産業用オートメーションラボが今月中旬、運営を開始した。知識を応用する機会を提供し、学生が実用に耐えるスキルを身に付けられるようにする目的だ。同大の提携ラボ開所は過去2年でこれが3度目で、協働関係が良好であることがうかがえる。
新設のラボは、学生が最新の産業用オートメーション技術に触れながら、それまで得た知識を実際に試す場と位置付けられている。演習を通じて、ハネウェルのエンジニアと工科大オートメーション・コンピューター学部の講師が共同で学生の指導に当たる。
学生はラボで、産業用モノのインターネット(IIoT)に対応した制御機器「コントロールエッジ(ControlEdge)」のプログラムを設計して、動作をシミュレーションできる。それにより、◇制御機器の動作への理解が深まる◇ロジックの組み方がわかる◇センサー、トランスデューサ(変換器)、表示器、モーター、ポンプなどの設備を接続する経験ができる◇幅広いデモアプリを作成できる――などの効果が期待できる。