7月鉱工業生産0.3%減少、エネ集約型産業は低下幅1.9%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した7月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で98.0(暫定値)となり、前月を0.3%下回った。減少は2カ月ぶり。経済省はロシア産天然ガスの供給削減やエネルギー価格の高騰、ウクライナ戦争の先行き不透明感を踏まえ、年内は低迷が続くとの見方を示した。

7月の指数を部門別でみると、製造業は1.0%減少し、4カ月ぶりに落ち込んだ。中間財が0.6%、投資財が0.8%、消費財が2.4%の幅で縮小。投資財は4カ月ぶりに低下した。

製造業の各業界をみると、構成比重の大きい自動車・自動車部品は4.6%減と大きく落ち込んだ。前月は大幅に増えていた。機械は1.5%減、化学品は2.2%減、金属製造・加工は0.6%減、ガラス・ガラス製品・セラミックは0.9%減、製紙は4.3%減、食品・飼料は4.2%減だった。データ処理装置は2.9%、電気設備は2.0%の幅で伸びた。

エネルギー集約型産業では減少幅が1.9%に達した。ウクライナ戦争が始まった2月からの下落幅は6.9%に上る。

エネルギー業は2.8%増となり、2カ月連続で上昇した。指数は88.7と極めて低い水準にある。

建設業は1.4%増の113.6となり、5カ月ぶりに好転した。

6月の鉱工業生産は当初の0.4%増から0.8%増へと上方修正された。

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