ユーロ圏鉱工業生産、7月は大幅低下

EU統計局ユーロスタットが14日に発表したユーロ圏の7月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で2.3%下落し、4カ月ぶりのマイナスとなった。エネルギーの値上がり、サプライチェーンの混乱が生産現場を圧迫しており、下げ幅は欧州でコロナ禍が深刻化し始めた2020年4月以来の高水準に達した。(表参照)

分野別ではエネルギーが0.4%、非耐久消費財が1.2%の上昇となったが、中間財が0.8%、資本財が4.2%、耐久消費財が1.6%の幅で低下した。

EU27カ国ベースの鉱工業生産指数は1.6%低下。アイルランドで18.9%低下と大きく落ち込んだ。主要国は0.4%上昇のイタリアを除いて下落。下げ幅はドイツが0.7%、フランスが1.5%、スペインが1.0%となっている。

前年同月比ではユーロ圏が2.4%、EUが0.8%の低下となり、それぞれ前月の2.2%、3.2%上昇から悪化した。

上部へスクロール