EU統計局ユーロスタットが15日に発表した7月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は340億ユーロの赤字だった。ロシアのウクライナ侵攻で輸入依存が高いエネルギーの価格が急騰したことが響き、前年同月の黒字(207億ユーロ)から悪化した。(表参照)
赤字となるのは9カ月連続。輸出が前年同月比13.3%増の2,355億ユーロ、輸入が44%増の2,695億ユーロだった。
EU27カ国ベースでは輸出が12.8%増の2,116億ユーロ、輸入が47.6%増の2,538億ユーロで、423億ユーロの赤字。前年同月は156億ユーロの黒字だった。
EUと主要貿易相手国の1~7月の収支をみると、対ロシアはエネルギーの輸入額が急増した影響で、赤字が前年同期の299億ユーロから1,032億ユーロに拡大した。対日は7億ユーロ、対米は912億ユーロの黒字、対中は2,206億ユーロの赤字だった。