メルセデス―自社敷地で風力発電へ―

高級乗用車・バン大手のメルセデスベンツは19日、独北部のパーペンブルクにある自社テストコースの敷地内に風力発電設備を設置すると発表した。生産での再生可能エネルギー電力使用を増やすとともに、外部へのエネルギー依存を引き下げる狙い。メガソーラーの設置も検討する。

2020年代半ばまでに2ケタ台の風力発電タービンを設置する。発電容量は100メガワット(MW)強で、同社の国内需要の15%以上を賄える。パートナー企業と長期の電力購入契約(PPA)を締結することも計画している。

メルセデスは乗用車が製品ライフサイクル全体を通して排出する二酸化炭素(CO2)の量を30年までに20年比で半分以下に減らす目標を掲げている。その実現に向け車両の電動化、再生エネによる充電、電池技術の改良、リサイクル材料の投入拡大とともに、生産での再生エネ使用を進める意向だ。

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