英インフレ率、8月は9.9%に縮小

英政府統計局(ONS)が13日に発表した8月のインフレ率は前年同月比9.9%で、40年ぶりの高水準だった前月の10.1%から0.2ポイント縮小した。高騰を続けていた燃料費が下がったことが大きかった。

英国では7月まで10カ月連続でインフレ率が拡大していた。8月は自動車燃料、潤滑油が6.8%下落し、物価上昇に歯止めがかかった。

同国では先ごろ発足したトラス政権が、エネルギー価格高騰に対応する家計支援策を発表したばかり。10月1日から「エネルギー価格保証」と呼ばれる新制度を導入し、標準的な世帯が支払う電気・ガス料金を現状とほぼ同水準に抑えるというもので、インフレ率抑制で一定の効果が期待されている。

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