独フォイト、水素エンジンバスのプロトタイプをIAAに出展

独機械大手のフォイトは13日、ドイツのハノーバーで開催される商用車見本市「IAA TRANSPORTATION」(2022年9月20~25日)に水素エンジンを搭載した都市バスのプロトタイプを出展すると発表した。この都市バスは、独新興企業KEYOUが開発する水素エンジンとフォイトのマイルドハイブリッドシステム「DIWA NXT」を搭載している。

都市バスの全長は12メートル。欧州の大手バスメーカーの車台をベースにしている。当該バスの開発・製造プロジェクトは、独バイエルン州経済省の資金支援を受けている。

KEYOUは2015年の設立で、バイエルン州のミュンヘンに本社を置く。従来の内燃エンジンを水素エンジンに改造する技術を持つ。同社が開発した水素エンジンの搭載車は、欧州連合(EU)の規格でゼロエミッション車に分類される。

バス用の自動変速機「DIWA NXT」は、48ボルトのマイルドハイブリッドシステムとして設計されており、走行中に発生する電気エネルギーを回収することができる。最大出力は35kW。主に、バスの発進時の加速をサポートする。

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