独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車は7日、ベトナム市場
に参入する計画を明らかにした。グループの国際化戦略に沿うもので、来年、欧州
モデルを皮切りに発売し、2024年からは新興国攻略モデルを現地生産する。年間販
売台数で当初3万台、30年からは4万台以上を目指す。
現地のタイン・コン・モーター(Thanh Cong Motor)と提携して販売・生産を行
う。2023年に「コディアック」、「カロック」、「スペルブ」、「オクタビア」の
輸出を開始し、24年からは、もともとインド攻略モデルとして開発された「クシャ
ク」と「スラビア」を、ベトナム東北部クアンニン省のタイン・コン工場で生産す
る予定。部品は印プネー工場から供給する。26年以降に電動車「エンヤックiv」も
投入する。
シュコダ自は、VWグループのインド市場戦略「インディア2.0」の実行を担当して
いる。今回のベトナム進出もその一環で、自動車需要拡大を追い風に成長を図って
いきたい意向だ。ベトナムが2030年までに、欧州連合(EU)製品の関税を段階的に
ゼロまで引き下げることも販売増につながるとみている。