EU統計局ユーロスタットが6日に発表したユーロ圏の8月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比で2.0%減少し、3カ月連続のマイナスとなった。下げ幅は前月の1.2%から拡大した。(表参照)
分野別では食品・飲料・たばこが2.0%減、非食品(自動車燃料を除く)が3.0%減。EU27カ国ベースの小売業売上高は1.3%減だった。主要国はドイツが4.2%減、フランスが0.9%減と低迷した。スペインが0.2%増だった。
ユーロ圏の小売業はコロナ禍に伴う行動・営業制限が緩和されたことで復調が進み、5月まで17カ月連続で売上高がプラスとなっていた。しかし、このところ物価の急上昇が進んで個人消費を圧迫し、6月は18カ月ぶりのマイナスに落ち込んだ。