独鉄鋼業界団体シュタールが19日発表した9月の粗鋼生産高は284万2,000トンとなり、前年同月を15.4%下回った。減少は7カ月連続。電炉鋼が23.8%減の86万6,000トンと特に大きく落ち込んだ。電力価格の高騰を受けメーカーが電炉の使用を抑制している。
高炉鋼は11.2%減の197万6,000トンで、減少幅は前月の0.1%から急拡大した。銑鉄は5.8%減の189万3,000トン、熱間圧延鋼材は10.6%減の264万7,000トンだった。
1~9月の粗鋼生産高は2,824万6,000トンで、前年同期を6.0%下回った。高炉鋼は5.3%減の1,960万5,000トン、電炉鋼は7.5%減の864万1,000トン。銑鉄は4.5%減の1,806万5,000トン、熱間圧延鋼材は5.7%減の2,500万8,000トンだった。