1-9月期の新車のBEV比率14.6%に、テスラは台数と比率でともに1位

ドイツ連邦陸運局(KBA)が18日発表した電気自動車(BEV)の1-9月期の乗用車新車登録台数は27万2,473台となり、前年同期を15.1%上回った。内燃機関車などを含む乗用車全体に占める割合は14.6%で、前年同期(11.7%)から2.9ポイント上昇している。

BEVの販売台数が最も多かったブランドはテスラで、3万8,458台に上った。これにVWが3万2,326台、現代が2万960台、アウディが1万7,872台、フィアットが1万6,917台、オペルが1万6,470台、BMWが1万6,241台、ルノーが1万5,958台、メルセデスが1万4,619台で続いている。

日本車では日産が最も多く、2,929台だった。これにマツダが1,043台、ホンダが487台、トヨタが295台、スバルが22台、レクサスが17台で続いた。

新車に占めるBEVの比率ではテスラ、スマート(台数8,151台)、上海蔚来(114台)の3ブランドが100%を記録。ポールスター(3,355台)も99.3%と高水準に達した。5位はMGロエベ(53.4%)、6位はフィアット(31.5%)、7位はルノー(30.8%)、8位はプジョー(29.4%)、9位は現代(27.6%)、10位はミニ(27.0%)で、これ以外のブランドは20%未満だった。

スマートとミニ以外のドイツ車はオペルが15.7%、ポルシェが13.3%、アウディが11.8%、BMWが10.6%、VWが9.4%、メルセデスが8.8%、フォードが3.9%となっている。

日本車では日産が15.8%と全体の平均(14.6%)を唯一、上回った。ホンダは8.2%、マツダは4.3%、レクサスは0.9%、スバルは0.8%、トヨタは0.5%と低い。環境対応車の軸足をハイブリッド車(HV)に置き、BEVの市場投入で後手に回っていることが反映されている。

BEVにプラグインハイブリッド車(PHV)と燃料電池車(FCV)を加えた電動車全体の新車登録台数は前年同期比2.2%増の48万8,748台と小幅な伸びにとどまった。乗用車全体に占める割合は26.2%で、前年同期(23.7%)から2.5ポイント上昇している。

電動車にHVや天然ガス車などを加えた環境対応車の新車登録台数は3.0%増の84万6,338台。乗用車全体に占める割合は45.3%で、前年同期(40.7%)を4.6ポイント上回った。

上部へスクロール