●機能性分散体を生産し、韓国SKグループに供給
●需要拡大を見込み、電池材料を重点開発領域の一つと位置付け
東洋インキが18日ハンガリーで、新工場を正式に開所した。投資額は70億フォリント(1,700万ユーロ)。電動車(EV)向けリチウムイオン電池用の機能性分散体を生産し、韓国SKグループのバッテリー事業SKオンに供給する。
新工場の立地はペシュト県ウーイハルチャーンで、すでに7月から量産体制に入っている。従業員は30人。生産能力を現行の6倍にする計画が進行中で、来年末までに完了する見通しだ。
東洋インキは脱炭素化の加速でEV需要が大きく拡大すると見込み、車載用リチウムイオン電池材料を重点開発領域の一つと位置付けている。2026年までに総額100億円を投入して、北米・欧州・中国・日本の各拠点で分散体の生産規模を拡大し、安定供給できる体制を構築する方針で、今回のウーイハルチャーン工場への投資もこれに沿うものだ。(1HUF=0.35JPY)