●バルト三国は25年までにロシアの電力系統を離れる計画
●揚水発電所は遅くとも2026年の稼働を目指す
エストニア国営電力のエースティ・エネルギアが出力225メガワットの揚水発電所を建設する計画だ。予備電源の整備で電力系統の安定化を図る狙い。遅くとも2026年の稼働を目指す。経済振興機関のエンタープライズ・エストニアおよびクレドエクスから60万ユーロの助成を受ける。
発電所が建てられるのは北東部イダヴィル県のシェールオイル鉱山跡だ。プロジェクトの指揮を執るヴェリヨ・アレクサンドロフ氏によると、来年初めに技術・環境影響評価が完了し、同年末までに初期設計を終える。これをもとに、24年前半に最終的な投資判断を行う。
エストニアなどバルト三国は現在もロシアの電力系統に接続している。25年までにロシア系統を離れ、大陸欧州の系統に接続する計画だ。