9ユーロチケットの後続品導入へ、国と州の首相が合意

ドイツのオーラフ・ショルツ首相と国内16州の首相は2日、地域公共交通機関を1カ月9ユーロで利用できる定期券「9ユーロチケット」の後続商品を導入することで合意した。財源負担をめぐる争いが解決したことから導入が確定した。早ければ来年1月にも投入される。

「ドイチュラントチケット」と呼ばれる新しい定期券は料金が月49ユーロ。9ユーロチケットを大幅に上回るものの、大都市で現在販売されている地域定期券に比べると大幅に安い。全国のどの地域でも利用できることを踏まえると格安だ。新定期券の導入により公共交通機関の利用を促進し、国内の温室効果ガス排出量を削減する。高インフレの直撃を受ける家計の負担を軽減する狙いもある。

9ユーロチケットはインフレ対策の一環で6~8月の期間限定で導入された1カ月定期券。ICEなどの長距離路線を除くすべての鉄道、バス、市電を全国どこでも利用できるため、多くの人が購入した。後続チケットの導入を求める声は当時から強かった。

上部へスクロール