軍需大手ラインメタルが弾薬メーカー買収

軍需大手の独ラインメタルは14日、スペイン爆薬大手のマクサムから子会社エクスパル・システムズを完全買収することで合意したと発表した。弾薬事業を強化する狙い。エクスパルを12億ユーロと評価して取引を行う。来年夏までの買収手続き完了を見込む。

軍需品市場が拡大し、今後も成長が見込まれることから、ラインメタルはエクスパルの買収を通して弾薬のポートフォリオと生産能力を拡充。サプライヤーへの依存度も引き下げ、安定的に大量の製品を供給できる体制を構築する。これにより、弾薬の入札で有利な立場に立つ狙いだ。重要市場であるスペインに足場を確保することで、同国事業を強化できるメリットも大きい。

エクスパルの2022/23年度の売上高は約4億ユーロとなる見通し。生産能力をフルに活用すると7億~8億ユーロに拡大できるという。

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