英JLR、7-9月期は1.7億ポンドの損失

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)が9日発表した2022/23年度の第2四半期(7-9月期)決算の税引き前損益は1億7,300万ポンドの赤字となり、赤字幅は前期の5億2,400万ポンドから大幅に改善した。半導体不足による出荷制約は続いているものの、利益率の高いモデルの優先出荷により損失を抑えた。売上高は前年同期比36%増の53億ポンドに拡大。売上高営業利益率(EBITマージン)はプラス1%で、前期のマイナス4.4%から改善した。 販売台数は前年同期比4.9%減の8万8,121台にとどまり、5四半期連続で低迷している。地域別の伸び率は中国(38%増)、北米(27%増)、その他の海外(14%増)が好調だったものの、英国(7%減)と大陸欧州(10%減)は振るわなかった。

現時点の受注総数は20万5,000台。収益性が特に高い新型「レンジローバー」並びに「レンジローバー・スポーツ」、「ディフェンダー」の3モデルが7割以上を占めている。

同社は声明で、生産は依然として計画を下回っているものの、新たに開拓したサプライヤーとの長期契約を通して部品調達が改善することにより、下半期には出荷台数を増やせる見通しとしている。そのうえで、下半期は生産と販売が改善し、利益率とキャッシュフローともにプラスを確保できると予想する。

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