独半導体大手のインフィニオンは、電気自動車用プラットフォームを開発するイスラエルの新興企業REEオートモーティブ(以下、REE)とドイツのミュンヘンで開催された国際コンポーネント・システム・アプリケーション専門見本市「エレクトロニカ(electronica 2022)」(11月15~18日)に共同出展した。重要な車両コンポーネントをコンパクトなモジュールにまとめ、シャーシとホイールの間に配置する「REEcorner」技術を紹介した。
「REEcorner」の採用により、完全に平らな電気自動車用プラットフォームが可能になる。REEの主要プロジェクトである「プラットフォームP7」は、エックス・バイ・ワイヤ(X-by-Wire)技術を使用した4つのREEcornerを基盤としている。プラットフォームが平らなため、乗客や貨物、バッテリーに最大限のスペースを活用することが可能になり、自動車メーカーや物流企業にとっては設計の自由度が高まる利点がある。
インフィニオンは、REEのプラットフォームにAURIX マイクロコントローラーや、MOSFET、DC/DCコンバーター、磁気センサーなどを供給している。AURIX マイクロコントローラーは、各コーナーモジュールでステアリングやブレーキなどを制御するために使用されているほか、センターモジュールにも配置されており、4つのコーナーモジュールからのデータを統合して同期する中央制御ユニットとして機能している。