英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は18日、テクノロジー大手からの離職者を受け入れる採用活動を世界規模で開始したと発表した。新たな求人ポータルサイトを立ち上げて即戦力を採用し、同社が最優先するデジタル化と電動化への取り組みを加速する。
米メタやツイッターなどの大規模なリストラにより解雇された高度な能力を持つIT専門家やエンジニアを吸収する。対象国は英国、アイルランド、米国、インド、中国、ハンガリーで、全体で約800人を採用する計画。これらの人材が持つデジタルスキルを自動運転、人工知能(AI)、電動化、クラウドソフトウエア、データサイエンス、機械学習などに活用する。
JLRは全社的なデジタル化を最優先事項に掲げ、データ駆動型の組織作りを目指している。今回のテック大手のリストラを好機ととらえ、能力の高い人材を確保して次世代モデルの開発や生産に弾みをつける狙いだ。