独エネルギー設備大手のシーメンス・エナジーは、11月18~21日にフランスのパリで開催された国際海洋軍事産業見本「ユーロナヴァル(EuroNaval)」に、第4世代の燃料電池モジュール「BZM evo」を自律型水中車両のデモンストレーターに搭載して出展した。
第4世代は、前世代のシステムと比べ体積を約50%削減しており、パフォーマンスが約15%向上している。また、重量は約200kgとなり、前世代の600kg超から大幅な軽量化を実現している。
シーメンス・エナジーは「BZM evo」の投入分野として、潜水艦や自律型水中車両(UUV)の改造(後付け)、原子力潜水艦などを想定している。ディーゼルエンジンで駆動する発電機の代わりとして「BZM evo」を導入する可能性があると見ている。
シーメンス・エナジーはこれまでに、様々なクラス(209、U212A、214、218、ドルフィン)の潜水艦約40隻にAIP(air independent propulsion)燃料電池システムを供給してきた実績があり、累計の設置出力は10メガワットを超えている。