RWEが米で洋上風力を落札、浮体式を初めて商業運営へ

エネルギー大手の独RWEは7日、洋上風力発電パークの設置に向けた米西部カリフォルニア州のプロジェクトを落札したと発表した。浮体式風力発電パークを建設・運営する。浮体式では同社初の商業プロジェクトとなる。

カリフォルニア州北部の海岸から45キロ離れた海域「OCS-P 0561」に風力発電パークを設置する。水深は723メートルと深く、着床式の風車は設置できない。同社は様々なタイプの浮体式プロジェクトに参加してノウハウを獲得。同海域で2030年代半ばから風力発電の運営を開始する。発電容量は最大1.6ギガワット(GW)で、64万世帯の需要に相当する。

RWEは2月にも米ニューヨーク州で洋上風力発電プロジェクトを落札した。同国は市場規模が大きいうえ、バイデン政権が再生可能エネルギーの普及促進に注力していることから、同社は現地事業を強化中だ。

RWEは米国で現在、太陽光と風力で計45GWの発電容量を持つ。10月には現地の再生可能エネルギー会社コン・エジソン・クリーン・エナジー・ビジネス(コン・エジソンCEB)を完全買収することで合意しており、取引が来年上半期に完了すると同国の再生エネ市場で4位に浮上する。

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