メルセデス―低炭素アルミをハイドロから調達へ―

高級乗用車大手の独メルセデスベンツは15日、生産に伴う二酸化炭素(CO2)排出量の少ない低炭素アルミニウムをノルウェーのノルスク・ハイドロから調達することで基本合意したと発表した。自社製品の炭素中立(カーボンニュートラル)を2039年までに達成する目標実現に向けた取り組みの一環。リサイクリングでも協業する。

まずは来年から、欧州平均に比べCO2排出量が約70%少ないアルミの供給を受け、電気自動車(BEV)ファミリーの「EQ」系モデルなどに投入する。30年までにはアルミの炭素中立をほぼ実現する目標だ。

使用済みのアルミからリサイクルする再生アルミでは生産時に排出されるCO2の量がバージンアルミの5%と極めて少ない。このためメルセデスは再生アルミの使用比率を引き上げていく考え。ハイドロとはリサイクルに適したアルミ合金の開発で協業する。

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