波力発電のEWP、トルコの電力公社とプロジェクトで合意

●最大73MWの整備が実現すれば世界最大級の波力発電所に

●業界団体はEUで50年までに100GWの発電容量を整備可能とみる

波力発電技術のエコ・ウェーブパワー(EWP)は8日、トルコ黒海沿岸のオルドゥ港における発電所の建設で、オルドゥ電力公社(Oren Ordu Energy)と契約を交わした。事業化調査・当局からの承認を経て、まずは最大4メガワット(MW)の設備を設置する。結果が順調であれば、さらに最大73MWを整備する。実現すれば、世界最大級の波力発電所となる。

波力発電機は、防波堤9カ所に代わる形で導入される。EWPは建設・稼働・発電・電力販売事業を担当する。オルドゥ電力公社は特定の投資フェーズで優先的に投資できる権利を得る。プロジェクト総額は推定1億5,000万米ドルに上る。

EWPは2011年にテルアビブで設立された。現在はスウェーデンのストックホルムに本社を置く。

業界団体のオーシャンエナジー・ヨーロッパは、2030年までに欧州連合(EU)で1ギガワット(GW)、50年までに100GWの波力・潮力発電容量を整備できるとみている。

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