ユーロ圏小売業売上高、10月は2.7%減

EU統計局ユーロスタットが5日に発表したユーロ圏の10月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比2.7%減だった。低迷は5月連続。記録的な物価高が個人消費を圧迫していることが反映された。(表参照)

売上高はコロナ禍に伴う行動・営業制限が緩和されたことで復調が進み、5月まで17カ月連続でプラスとなっていた。しかし、物価高の影響で6月から低迷。9月はやや持ち直し、横ばい(速報値の0.6%減から改定)となっていたが、再びマイナスに落ち込んだ。

分野別では食品・飲料・たばこが3.9%減、非食品(自動車燃料を除く)が2.6%減だった。

EU27カ国ベースの小売業売上高は2.4%減。主要国はドイツが4.9%減、フランスが0.2%減と振るわなかった。スペインは1.2%増だった。

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