リチウムイオン電池セルの開発を事業とするカスタムセルズは8日、投資ラウンド(Aシリーズ)を通して6,000万ユーロの資金を調達したと発表した。調達した資金は、航空機の電動化に向けた取り組みや、研究開発の強化、事業の国際化などに投入する計画。
今回の投資ラウンドでは、環境技術を投資対象とする独ベンチャーキャピタル(VC)のワールド・ファンドとハンブルクのVCであるアバコン・キャピタルが共同でリード投資家を務めた。既にカスタムセルズに出資している独VCのVsquared Venturesと独高級スポーツカー大手のポルシェも投資ラウンドに参加し、出資比率を引き上げた。
カスタムセルズはフラウンホファー研究所のスピンオフ企業で、ドイツ北部のイツェホーに本社を置く。同社の2022年の特許申請件数は計50件となる見通し。同社は今後の成長に向けて、特許申請数を大幅に増やす方針を示している。