ドイツ連邦陸運局(KBA)は4日、同国の2022年12月の乗用車新車登録が31万4,318台となり、前年同月に比べ38.1%増加したと発表した。2022年通期(1~12月)の累計は、265万1,357台となり、前年を1.1%上回ったが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年通期と比べると約26%少ない水準にある。
2022年通期の顧客別の内訳は、法人が全体の64.1%(前年比0.9%減)、個人は35.9%(同4.9%増)を占めた。
色別では、グレー(市場シェア30.6%)、黒(同26.4%)、白(同20.5%)が上位を占めた。
ブランド別では、フォルクスワーゲン(VW)が前年に比べ1.8%減少したものの、市場シェアは18.1%と最も大きい。以下、メルセデスベンツ(市場シェア9.2%)、アウディ(同8.0%)、BMW(同7.9%)が続いている。
国外ブランドでは、シュコダ(市場シェア5.4%)、セアト(同4.2%)、現代(4.0%)が上位を占めた。また、前年比の増加率では、ポールスター(166.4%増)、DS(91.2%増)、テスラ(76.2%増)が大幅な伸びを示している。
日本勢は、トヨタが前年に比べ9.0%増加(市場シェア3.0%)したものの、ホンダ(前年比2.5%減)、レクサス(11.9%減)、マツダ(8.1%減)、三菱(6.8%減)、日産(0.7%減)、スバル(20.3%減)、スズキ(43.1%減)はいずれも前年に比べ減少した。
■ BEVは前年比32.2%増加
2022年通期の燃料別の登録台数は、純粋な電気自動車(BEV)が前年比32.2%増の47万559台となり、市場シェアを17.7%に拡大した。
ハイブリッド車は、前年比9.6%増の82万7,321台(市場シェア:31.2%)で、うち、プラグインハイブリッド車は、前年比11.3%増の36万2,093台(市場シェア:13.7%)だった。
これに対し、ガソリン車は、前年比11.2%減の86万3,445台となり、市場シェアを32.6%(2021年:37.1%)に縮小した。ディーゼル車も前年比9.9%減の47万2,274台と、市場シェアは17.8%(2021年:20.0%)にとどまった。