12月の失業者数が実質減に

ドイツ連邦雇用庁(BA)が3日発表した12月の失業者数は245万4,000人となり、前月を2万人上回った。冬の寒波の到来で建設業を中心に需要が減少したことが背景にあり、季節要因を加味したベースでは1万3,000人減少した。

前年同月比では失業者数が名目で12万4,000人増えた。失業登録したウクライナ難民を除くと失業者数は228万人で、前年同月(233万人)を下回っている。

失業率は5.3%(名目)で、前月を0.1ポイント上回った。前年同月に比べると0.3ポイント高い。

国際労働機関(ILO)基準の11月の失業率は2.8%で、前月を0.1ポイント下回った。

10月の求人件数は78万1,000件で、前年同月を1万3,000件下回った。季節要因を加味した前月比でも7,000件減少しており、求人指数BA-X(2015年=100)は前月を1ポイント下回る127へと落ち込んだ。

国の操短手当を10月に受給した被用者は16万3,000人となり、前月を61%上回った。増加は2カ月連続。

2022年の平均失業者数は241万8,000人だった。高インフレ、難民の大幅増加、経済の先行き不透明感の強まりなどマイナス要因があったものの、前年比で19万5,000人減少。失業率は0.4ポイント下がり5.3%となった。

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