電機大手の独シーメンスは16日、国有企業インド鉄道(IR)から電気機関車1,200台を受注したと発表した。受注高はメンテナンスを含めて計30億ユーロで、シーメンスの鉄道部門の受注では過去最大。インドの二酸化炭素(CO2)排出削減に寄与する。
電気機関車を11年かけて納入する。車両は印西部のダーホードにあるIRの工場で製造。メンテナンスもIRの4拠点で行う。メンテナンスの期間は35年に上る。
インド政府は物流に占める鉄道の割合を現在の27%から40~45%に引き上げる目標を掲げている。シーメンスによると、IRに納入する機関車1,200台を投入することで、50万~80万台分のトラック輸送を代替。製品ライフサイクル全体で排出されるCO2の量を約8億トン削減できる。インドの鉄道はほぼ電化されている。