VWブランドのBEV出荷台数、23年は23.6%増加

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は10日、VWブランドの純粋な電気自動車(BEV)の2022年の出荷台数が前年比23.6%増の約33万台に拡大したと発表した。VWは戦略「ACCELERATE」を通してBEVモデルの拡充を加速している。2026年までに2万5,000ユーロを下回るエントリーモデルから新しい旗艦モデル「ID.7」まで、幅広いラインアップを提供していく方針を示している。

VWのBEVシリーズ「ID.」のモデルでは、「ID.4」の出荷台数が約17万台で最も多かった。当該モデルは北米で2万2,700台(前年比27.7%増)を販売した。また、スウェーデンでは約8,900台を販売し、同国のBEVモデルの販売台数で首位となった。スウェーデンでは、3年連続で「ID.」モデルがBEV販売の首位となっている(2020年:「ID.3」、2021年:「ID.4」)。地域別では、中国における「ID.」モデル全体の販売が前年比102.9%増の14万3,100台と大きく伸びている。

■ VWブランド全体は6.8%減、SUVの割合45%に拡大

なお、VWブランド全体の2022年の出荷台数は、部材不足による新車供給の停滞が影響し、前年比6.8%減の約456万台にとどまった。SUVの販売が好調で、2022年は全体の45%(前年比4%増)を占めた。米国ではSUVの割合が販売の80%を超えている。

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