輸出見通し4カ月連続で改善

Ifo経済研究所が26日に発表した1月の独製造業輸出期待指数(DI)は4.3ポイントとなり、前月の2.0ポイントから上昇した。同指数の改善は4カ月連続。直近の底である9月(マイナス5.5ポイント)に比べると9.8ポイント高い水準で、Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツの輸出事業者は年初に新たな勢いを見込んでいる」との見方を示した。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がプラスの領域にあることは、輸出増回答が輸出減回答を上回っていることを意味する。

1月は食品・飲料業界で輸出見通しが特に良好だった。これまで振るわなかった化学でも楽観的な見方が強くなってきた。自動車は輸出増を見込む企業が輸出減を上回っているものの、過去2カ月に比べると数値が大きく低下。機械では輸出増と輸出減が拮抗している。金属と家具では輸出減を見込む企業が輸出増を上回った。

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