独電機電子工業会(ZVEI)は18日、同国電機業界の実質生産高が2022年は前年比3.7%増(推定)となり、2年連続で拡大したと発表した。ウクライナ戦争、エネルギー危機、高インフレ、サプライチェーンのひっ迫といった難しい状況下にあったものの、デジタル化などの大きなトレンドが追い風となった。
名目ベースの業界売上高も12%増の2,240億ユーロ(同)と大きく伸び、過去最高を記録した。増加幅は電子部品で最も大きく21%を記録。これに情報・通信機器と電池、エネルギー機器がともに14%で続いた。5位はオートメーションで12%だった。
輸出高は8.8%増の2,462億ユーロ(同、再輸出を含む)となり、これまでに引き続き過去最高を更新した。米国向けが23.9%増の238億ユーロと大幅に拡大。ユーロ圏向けは8.3%増の801億ユーロ、中国向けは6.2%増の268億ユーロだった。
輸入高はドル高ユーロ安の影響もあり19.8%増の2,651億ユーロ(同)と大幅に伸び、輸出高を上回った。
今年は実質生産成長率で横ばいを見込む。生産高の水準自体は極めて高いとしている。