欧州委がブルガリアとスロバキアを提訴、再エネ指令不履行で

欧州委員会は26日、ブルガリアとスロバキアがEUの「再生可能エネルギー指令」の履行を怠っているとして、EU司法裁判所に提訴したと発表した。同裁判所に対して、両国政府に制裁金の支払いを求めている。

2018年に採択された再生可能エネルギー指令は、地球温暖化対策として再エネ利用を促進するための法的な枠組みを定めたもの。EU全体のエネルギーミックス（電源構成）に占める再エネ比率を30年までに「少なくとも32％」とすることを目標に掲げている。

加盟国は21年6月末までに指令内容に沿った国内法の整備を求められていた。ブルガリアとスロバキアは作業が遅れているため、欧州委が再三にわたって警告したが、動きが鈍いことから提訴に踏み切った。