RWE―電力価格高騰で純益が2倍以上に―

エネルギー大手の独RWEは1月25日、2022年12月期の純利益が前期(15億5,400万ユーロ)の2倍強の32億2,800万ユーロ(暫定値)に拡大したことを明らかにした。ロシアのウクライナ進攻に絡んで電力価格が高騰したことが最大の押し上げ要因。営業利益(EBITDA、調整済み)は73%増え63億1,000万ユーロとなった。

営業利益を部門別でみると、水力・バイオマス・ガス発電は前期(7億3,100万ユーロ)の3.2倍の23億6,900万ユーロに急増した。電力価格の高騰で天然ガス発電の利益が大幅に増えたことが大きい。陸上風力・太陽光発電も3.2倍の8億2,700万ユーロと好調だった。洋上風力発電は27%増の14億1,200万ユーロ、エネルギー取引は51%増の11億6,100万ユーロ。非中核事業の石炭火力・原子力発電は16%減の7億5,100万ユーロへと後退した。

電力価格の高騰で超過利潤を得た企業に対しては昨年12月から超過利潤税が課されるようになった。このためRWEが23年12月期に22年12月期のような好業績を収めるのは難しいとみられる。

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