スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループは18日、傘下のボルボ・グループ・ベンチャーキャピタルを通してカナダの自動運転技術スタートアップ、ワービ・イノベーション(Waabi Innovation)に出資したと発表した。トラックの自動運転化を目指す同社に協力し、将来的の自動輸送ソリューションの実用化を後押しする。
ワービ社はディープラーニング(深層学習)や最適化技術などを組み合わせた次世代の人工知能(AI)技術を開発し、自動運転トラックによる輸送ソリューションを商用レベルで実用化することに取り組んでいる。同社の自動運転トラック向けソフトウエア「ワービ・ドライバー」はバーチャル・シミュレーションシステム「ワービ・ワールド」と組み合わせることで、自動運転システムが仮想環境で「学習」を繰り返し、安全かつ効率的に運行できるようになるというものだ。
ワービはこの技術をもとに、まずは長距離トラックの自動運転化を目指している。ボルボは同社のソリューションが普及することにより、貨物輸送の急増に伴い増大するトラック業界の負担を軽減できると考えている。