自動車や交通インフラへのサイバー攻撃が増加=Upstreamレポート

イスラエルのサイバーセキュリティ会社Upstreamは2023年1月に米ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES 2023」で、自動車サイバーセキュリティレポート『Global Automotive Cybersecurity Report 2023』を発表した。

これによると、自動車関連のサイバー攻撃は、件数が増加しているだけでなく、対象や攻撃手法も多様化している。例えば、パソコンを不正に乗っ取り、勝手にその処理能力を仮想通貨マイニングに使用するマイニングウイルスは、車載コンピューターでも確認されている。

Upstreamの共同創業者であるYoav Levy最高経営責任者(CEO)は、ソフトウエアの無線更新(OTA)の普及により、今後はOTAを対象にしたハッカー攻撃が増えると予想している。また、個々の車両に対する攻撃だけでなく、交通システムへの攻撃も増加傾向にあるという。さらに、新しい攻撃としては、充電インフラや決済システムへの攻撃が確認されている。悪質な犯罪は、マウルウエアを侵入させて恐喝するケースで、このような犯罪は特に、多数の車両を保有するフリート事業者やバス・鉄道会社などを対象に増えると予想している。

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