関西ペイント―独塗料メーカーを買収―

関西ペイントは2日、塗料製造の独CWSラックファブリク(CWSグループ)を買収したと発表した。成長分野への積極投資を通して事業ポートフォリオを強化し、B2Bビジネスへのシフトを進める戦略に沿った措置。オーストリア子会社カンサイ・ヘリオス・コーティングスを通してCWSの全株式を取得した。買収金額は公表しないことで合意した。

CWSグループは1864年創業の老舗メーカー。欧州と米国で工業向けの粉体塗料や合成樹脂の製造・販売を行っている。粉体塗料の分野は環境面やQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の観点から、世界各地で大きな成長が予想される。

関西ペイントは今回の買収でCWSグループの13社を取得。粉体塗料や合成樹脂分野で事業を拡張し、競争力を高める考えだ。生産性の向上、ポートフォリオの充実、クロスセルによる販売シェアの拡大、シナジー効果を見込んでいる。

関西ペイントは海外事業を積極的に拡大しており、昨年8月には独同業wefaの鉄道事業資産の取得。12月にも仏ベッカース(Beckers)の鉄道事業資産を買収する計画を明らかにした。

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