米オレゴン州立大学はこのほど、独商用車大手ダイムラー・トラックの子会社ダイムラー・トラックス・ノース・アメリカ(本社:米ポートランド)と地域間や長距離の貨物輸送が可能な大型の燃料電池トラック(トラクター)の開発で協力すると発表した。
同大学は、電気駆動や人工知能(AI)に関する研究をパワーエレクトロニクスやモーター、エネルギー管理ツールの開発に役立てる。ダイムラーが開発中の燃料電池トラックの走行距離は600マイル(約965km)、セルの寿命は2万5,000時間となる予定。プロジェクトの初期段階には、技術のモデリング、分析、コンセプトの選択、設計などが含まれており、後の段階では、デモ用トラックを開発し、高速道路で走行試験する予定。
オレゴン州立大学の研究チームは今回の協力により、ダイムラー・トラックス・ノース・アメリカから86万ドルの資金支援を受ける。なお、ダイムラー・トラックス・ノース・アメリカの大型燃料電池トラックの開発プロジェクトは、米エネルギー省(DOE)の助成プログラム「SuperTruck 3」から、2,580万ドルの助成金を受けている。「SuperTruck 3」のプロジェクト予算は総額1億9,900万ドルで25件のプロジェクトを支援している。