フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤは1月23日、次世代の革新的なタイヤソリューションの開発に向けたイノベーションチャレンジ「ファストレース・ビッグチャレンジ(FAST RACE, BIG CHANGE)」で、決勝に進む4組を発表した。同チャレンジはタイヤの持続可能性を向上させる新技術を見出し、将来のプレミアムタイヤ製品を開拓するのが狙い。世界中の企業や研究機関、学生を対象に新しいアイデアやソリューションを募り、18カ国からエントリーがあった。フィンランド北部のイヴァロにあるテストセンターで開催される決勝の勝者は同社との共同事業に参加できる。
今回選ばれたファイナリストは、◇リサイクル材料の処理技術企業マイクロウェーブ・ソリューションズ(Microwave Solutions GmbH、スイス)◇グラフェンを用いた革新技術に取り組むユニバーサル・マターズ(Universal Matter Inc.、カナダ)◇バイオ素材由来のゴム開発を目指すリセロ(Reselo、スウェーデン)◇イタリアのシミューレンション・モデリングの専門家――の4組となっている。
同社によると、ファイナリストたちは決勝で、凍結したテストトラックをノキアンタイヤのテストドライバーの運転で高速走行する電気自動車(EV)の後部座席から、ライブストリーミングで審査員にプレゼンする。