ポーランドGDP、10-12月は2%増

●増加は8四半期連続、伸び幅は前期から1.6ポイント低下

●同国経済は「ハンガリーやチェコより持ちこたえている」

ポーランド中央統計局(GUS)が14日発表した10-12月期(第4四半期)の国内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前年同期比2%増となり、8四半期連続の増加となったものの、伸び幅は前期から1.6ポイント低下した。ロシアのウクライナ侵攻と、それを受けた対ロ経済制裁、サプライチェーンのひっ迫などが影響した。前期比(季節調整後)では2.4%減少した。

英キャピタル・エコノミクスは同国経済について、「昨年後半に不況に陥ったハンガリーやチェコよりもよく持ちこたえている」と評価した。

ポーランドのGDP成長率は2021年4-6月期(第2四半期)の12.2%をピークに低下傾向にある。欧州委員会は13日、同国の今年の成長予測を0.4%とし、前回の0.7%から引き下げた。インフレの高進と消費者・企業景況感の悪化が今後数四半期に渡り経済成長を圧迫するとみている。

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