ユーロ圏貿易収支、12月は88億ユーロの赤字

EU統計局ユーロスタットが15日に発表した2022年12月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は88億ユーロの赤字だった。赤字となるのは14カ月連続。赤字幅は前月の117億ユーロから縮小した。(表参照)

輸出は前年同月比9.0%増の2,387億ユーロ、輸入は8.7%増の2,475億ユーロ。EU27カ国ベースでは輸出が10.3%増の2,187億ユーロ、輸入が8.5%増の2,3080億ユーロで、121億ユーロの赤字となった。赤字幅は前月の146億ユーロを下回った。

EUと主要貿易相手国の1~12月の収支をみると、対ロシアは輸出が38.1%減った一方で輸入が24.3%増と急拡大し、赤字が前年同期の744億ユーロから1,482億ユーロに膨らんだ。

対日は輸出が前年同期比14.9%増の716億ユーロ、輸入が11.9%増の697億ユーロで、19億ユーロの黒字。対米は1,509億ユーロの黒字、対中は3,957億ユーロの赤字となった。

ユーロ圏の22年通期の貿易収支は3,147億ユーロの赤字。前年は1,164億ユーロの黒字だった。

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