BEVとPHVの保有台数が大幅増加

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2023年1月1日時点の国内乗用車保有台数(登録残数)は4,876万3,036台となり、前年同日を0.5%上回った。内燃機関車は減少したものの、電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHV)が大幅に増加。全体をけん引した。

BEVの保有台数は63.8%増の101万3,009台となり、100万台を突破した。PHVも52.8%増えて86万4,712台となった。BEVとPHVは購入補助金が今年1月から縮小・廃止されたため、昨年は駆け込み需要が発生。増加幅が膨らんだ。今年は反動で需要が低迷している。

内燃機関車の保有台数はディーゼル車で2.6%、ガソリン車で1.4%減少した。ただ、保有台数は4,500万台弱と全体の90%以上を占めている。

現行の欧州排ガス規制「ユーロ6」に対応した車両は7.0%増えた。シェアは43.5%に上る。

伸び率が最も大きかった車種はSUVで、11.3%に達した。シェアは11.0%に上る。コンパクトカーはシェア(23.7%)1位を保ったものの、保有台数は1.6%減少。同2位の小型車(シェア18.0%)と3位の中型車(12.0%)もそれぞれ0.8%、2.2%落ち込んだ。

保有台数の伸び率は電動車ブランドがダントツで大きく、MGロエベは476.2%、ポールスターは182.0%、テスラは78.9%に達した。

シェアが最も高いのはフォルクスワーゲン(VW)で20.9%に達した。これにメルセデスが9.5%、オペルが8.4%、フォードが7.1%、BMWが7.0%、アウディが6.7%で続いており、6位までを独ブランドが占めた。7位はシュコダ(5.3%)、8位はルノー(3.5%)、9位はセアト(3.0%)、10位は現代(3.0%)となっている。日本車ではトヨタが最も高く、2.7%で11位につけた。

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