電子材料大手の独メルクは9日、米半導体大手インテルと持続可能な半導体製造技術の共同研究を欧州で行うことで基本合意したと発表した。エネルギーと資源を大量に使用する半導体製造の現状を改めていく狙い。人工知能(AI)と機械学習を活用し、製造プロセスと技術のイノベーションを促進する狙いだ。3年間のプログラムを実施する。
画期的なアイデアの提案を募る「コール・フォー・プロポーザルズ(CfP)」を、欧州の研究グループを対象に第2四半期から開始する。幅広い分野の研究者が参加する学際的な協業プロジェクトとする考えだ。環境に優しい材料、資源のより効率的な使用、化学プロセスをモデル化するためのAIベースのソリューション、廃棄物・二酸化炭素(CO2)排出量の削減ソリューションなどを想定している。
資金は両社のほか、欧州各国の政府が拠出する。