VWの露カルーガ工場、地場の自動車販売大手が買収か

●当局やVWは売却報道を追認せず

●カルーガ工場はVWのロシア最後の工場

ロシアの自動車販売大手アビロン(Avilon)は、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)がモスクワ南西のカルーガに持つ完成車工場を買収する方針だ。現地経済紙『RBC』が1日、2人の匿名の情報源が語った内容として報じた。うち1人によると、買収契約はすでに合意されている。

一方、ロシア産業貿易省は同日、売却は決定事項ではないと発表。VWも同様に、カルーガ工場の今後について何も決まっていないとしている。

VWは2007年にカルーガ工場を開設した。年産能力は22万5,000台。同工場はウクライナ戦争を受けた欧米の対ロ経済制裁により部品供給が滞り、昨年3月3日から生産を休止している。

同社はロシアにもうひとつ持つニジニ・ノヴゴロド工場をすでに閉鎖しているものの、同国からの撤退は現時点で決定していない。

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