スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが3日発表した2月の世界販売は前年同月比22％増の5万1,286台となり、同月として過去最高を記録した。販売増加は6カ月連続。電気自動車（EV）やプラグインハイブリッド車（PHV）など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」が好調に推移し、全体をけん引した。同ブランドは2月の世界販売の40％、欧州販売の64％を占めた。1-2月期の販売は前年同期比11％増の9万9,806台に拡大した。
2月の販売台数を地域別にみると、主力市場の欧州が9％増の2万1,278台となったほか、米国は比較対象の前年2月が部品不足による生産制限の影響を受けたため、38％増の8,560台へと大きく拡大。中国も前年2月が春節と重なり販売が落ち込んだことによる反動が出て、50％増の1万3,066台と大幅に伸びた。その他の地域も10％増の8,382台と好調だった。
リチャージブランドの世界販売は49％増の2万678台に拡大した。地域別にみると、最も伸び率が大きいのはその他の地域の112％増（3,414台）。中国（66％増、1,130台）、米国（45％増、2,436台）、欧州（38％増、1万3,698台）が続いた。
リチャージの完全電気自動車（BEV）は187％増の9,574台に急拡大した。その他の地域（237％増、1,714台）、欧州（204％増、6,715台）、中国（167％増、172台）でそれぞれ3桁の成長率を記録した。米国も75％増の973台と好調だった。
2月の販売をモデル別にみると、「XC60」（1万6,088台）を筆頭に、「XC40」（1万5,398台）、「XC90」（7,114台）のSUV 3モデルが好調に推移した。