独顔料大手ホイバッハ・グループがフランクフルトのヘキスト工業団地にある工場で従業員の25%に当たる250人を整理する意向だ。従業員代表の情報をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が22日、報じた。エネルギー価格の高騰を受け、経営陣は人員削減が避けられないと判断したもようだ。
ホイバッハは昨年1月、米投資会社SKキャピタルと共同でスイス化学大手クラリアントから顔料事業を買収したばかり。それにも関わらず人員削減に踏み切るのは、エネルギー価格の高騰で生産が低迷しているためだ。ヘキスト工業団地内の工場ではすでに、派遣社員を大幅に減らしたうえ、昨年11月には従業員の3分の1を対象に操短を実施していた。人員削減に踏み切るとこでコストを年2,000万ユーロ圧縮する。