ドイツ連邦デジタル・交通省(BMDV)は3月30日、メガワット(MW)クラスの船舶用燃料電池システムを開発するプロジェクト「HyCruisE」に約1,560万ユーロを支援すると発表した。水素・燃料電池技術に関する国家技術革新プログラム(NIP)の枠組みを通して資金支援する。
当該プロジェクトでは、クルーズ船のホテル業務にエネルギーを供給するための燃料電池システムを開発し、クルーズ船で実証試験を実施する計画。PEM燃料電池システムと、液化天然ガス(LNG)または合成天然ガス(SNG)を使用して船上で水素を生成するための変換装置(リフォーマー)を開発する。
プロジェクトには、独フロイデンベルク・eパワー・システムズと独造船大手のマイヤー・ヴェルフトが参加している。また、開発したシステムは、シルバーシークルーズが運行するクルーズ船に搭載して実証試験する予定。