自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21日、カナダ南東のオンタリオ州セントトーマスで記者会見を開き、同地に設置する車載電池セル工場の生産能力が最終的に最大90ギガワット時(GWh)に達することを明らかにした。同社のセル工場では最大で、電動車およそ100万台分に相当する。会見にはカナダのジャスティン・トルドー首相などが出席した。
2030年までに最大48億ユーロ(70億カナダドル)を投資する。24年の着工、27年の生産開始を予定している。量産車用の次世代セル(統一セル)を生産する計画だ。雇用規模は最終的に最大3,000人となり、間接雇用は1万人に達する見通し。
新工場は欧州域外にVWが設置する初の電池セル工場となる。北米で生産するグループブランドの電気自動車(BEV)に搭載される。