アイルランドに本拠を置く欧州最大手の格安航空会社(LCC)ライアンエアーは9日、米ボーイングから最大300機の「737MAX-10」を調達する契約を結んだと発表した。コロナ禍収束で旅行需要が増大する中、大型契約で旅客輸送能力を大幅に増強する。
737MAX-10は、小型機737シリーズの中でも胴体が長く、座席を多く確保できる機種。ライアンエアーは150機を発注した。さらに150機を追加発注する権利を持つ。300機分の取引価格は非公表だが、カタログ価格では400億ドルとなっている。
発注した機材は2027年から33年にかけて引き渡される。これによって、2023年3月末時点で1億6,800万人のライアンエアーの年間旅客輸送能力は、33年3月までに3億人に拡大する。