高齢者の割合22%、1950年の2倍以上に

ドイツの人口に占める65歳以上の高齢者の割合は2021年時点で22%に達したことが、連邦統計局の7日の発表で分かった。1950年時点では10%(東ドイツを含む)にとどまっており、70年強で2.1倍に増えた計算だ。平均余命の伸長と出生数の減少が背景にある。

50年時点では平均余命が64.6歳だった。2020年にはこれが78.5歳と約14歳、延びている。

出生数は50年の110万人強からピーク時の64年には140万人弱に達したものの、その後は女性の就労率上昇や避妊薬の普及を背景に出生数が減少。2011年には戦後最低の66万2,700人まで落ち込んだ。22年時点では73万9,000人まで回復している。

死亡者数は50年の約75万人から70年には100万人弱まで増えたが、その後は大きな変化がない。一方、出生数は70年代に大きく減少。出生数から死亡数を除いた自然増減は72年以降、一貫してマイナスが続く。自然減の影響は移民の流入で緩和されており、近年は人口が増加する傾向にある。

50年の人口は6,930万人強だった。21年は約8,320万人と20%増えている。

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